日本付近は30日(日)にかけて強い冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に荒天が予想されている。既に北日本では沿岸部を中心に15m/s以上の風が吹いており、このあとも北海道・東北の日本海側と北陸では荒れた天気に警戒が必要となる。また、東・西日本も今夜から冷え込みが強まり、山沿いでは大雪となる所がありそうだ。
年末帰省は交通機関の乱れに注意
きょう27日は、山陰から北海道にかけての日本海側で雪や雨、特に北陸と北日本の日本海側では暴風を伴うため、猛吹雪や高波、大雪による交通障害などに警戒が必要となる。
一方、九州や関東から西の太平洋側では晴れて日差しが出る見込み。ただ、今夜以降は長野県北部や関東北部、岐阜県の山沿いでは大雪となる予想だ。
さらに、あす以降は近畿や中国地方など西日本の太平洋側にも雪の範囲が広がってくる。帰省ラッシュの時期でもあるため、この年末は気象情報をこまめにチェックしながら、余裕をもったスケジュールを立てておく必要がありそうだ。
北日本 気温大幅ダウン 東・西日本は夜から冷え込み強まる
強い寒気の南下に伴って、北日本ではきのうよりガクンと気温が下がる予想となっている。青森の予想最高気温は、きのうより9℃低い-3℃で、日中も氷点下の真冬日となりそうだ。
一方、関東から西では、日中12℃前後と、きのうとほぼ同じ気温となる予想。ただ、夜には強い寒気が東・西日本にも段々と南下してくるため、日が沈んでからの冷え込みが厳しくなる。冷たい北風もやや強く吹くため、帰宅時はより一層の防寒対策が必要だ。
大晦日・元日の天気は比較的穏やか
31日(月)の大晦日と1日(火)元日は、強い冬型の気圧配置が少し緩んで比較的穏やかな天気となる予想。太平洋側を中心に晴れて初日の出を見ることもできそうだ。
元旦は東日本・西日本も予想最低気温が軒並み5℃以下となっているので、しっかりと暖かくして出かけたい。(気象予報士・野口琢矢)