「時間がない」は言いわけ。短時間でランカーサイズを釣りまくる男“内田聖”とは　全国のサラリーマンアングラーのみなさん。「時間がないから釣れない」と思っていませんか？しかし、サラリーマンかつパパアングラーでありながらも、驚異的な釣果をたたきだしている人物も存在するのです。今回は愛知を中心に活躍するカリスマアングラー“内田聖”に、短時間で釣果を出す秘訣について取材を行いました。

憧れのアングラーと対談……ということで、少し緊張しております。

※編集部Iは愛知県出身。内田氏は愛知エリアのカリスマアングラーとして、当時から有名だった。

力まずにいきましょう！(笑)

本日は仕事・家庭に挟まれるリーマンアングラー代表として、色々とヒントをもらえればと思うので、よろしくお願いします！

こちらこそよろしくお願いします。

釣りの話の前に、家庭や仕事についてお聞きしても大丈夫ですか？

お答えできる範囲なら(笑)

お子さんが二人いらっしゃると伺っています。お子さんの年齢はおいくつですか？

上が小学校低学年の女の子。下が年少の男の子ですね。

やんちゃ盛りですね(笑)子育てに加えて、本業もされていると。

そうですね。月～金は平均して大体20時ごろまで仕事をしているイメージです。

なるほど……それを聞くと釣りをしている時間が無いように思えますが……。

いえ、それでも年間150日ほどは釣りに行ってるんですよね。プロデュースルアーのテストもありますし。

150日！？どのようなスケジュール感なのでしょうか？

基本的に土日はどちらかの日中しか釣りに行かないので、メインは平日のショートタイムですね。

ショートタイムというと……。

平日は1時間前後、家庭もあるので車で30分ぐらいのポイントがメインです。

話しには聞いていましたけど、本当にショートタイムなんですね。

そうですね(笑)自分の場合は“釣りに行ける時が時合”。自然と短時間で釣果を出す釣り方にシフトしていました。

なるほど。失礼かもしれませんが、聞かせてください。

それはルアーのテストがあるから。という義務的なことも関係あるのでしょうか？

それは一切ありませんね。自分が楽しい釣りじゃないとやらないので(笑)

シーバス・チヌ・メバルと、四季に応じたターゲットを追いかけるのが本当に楽しいんです。

なるほど……。私も愛知県西部で20年以上過ごしていましたが、それほど魚影が濃いエリアではないようなイメージがあります。

釣果を出すことも難しい中で、しかも短時間。失礼かもしれませんが、にわかには信じられません。

よく言われます(笑)確かに、魚影が濃くないと言われてしまうような要素は揃っています。

地図を見てもらうとよくわかると思いますが、外洋向きでも基本は内湾。フレッシュな魚や、サイズの良い魚は出づらいです。

更にいえば川から山も遠いため、川の流れもたるくて地形はフラットですし……。

それでも釣果を出すための秘訣があると？

自信過剰ではありませんが、そういうことになりますね(笑)

短時間釣行で釣果を出す秘訣があるということで、伺ってみたいと思います。

そんなに大層なものでもなく、単純なことなんですけど……

ポイント選択が全てです。

ポイント選択ですか？

短時間だから、魚が確実にいそうなポイントを効率的にランガンする必要があるんですよね。

ここで反応がなければ、すぐに移動しよう。そう思えるポイントをたくさん知っておくことが重要なんです。

具体的にお聞きしてもいいですか？

つまり、ストラクチャーですね。

というと？

潮回りやベイト、雨や風など爆釣に関係する要素はいくらでも存在します。

でも、これは状況に左右されますよね？ひとつ変わらないものがあるとしたら、ストラクチャーなんです。

釣りに行ける時が時合となると、状況を待っていられないということですね。

そうですね。ストラクチャー＝流れのあたる橋周りなどを意識すると思うんですが、これだけではすぐに周りきってしまいます。

岸壁沿いや、岩・ブレイクなどの目に見えないストラクチャーなど、魚が隠れやすい場所をたくさん知っておくことが重要ですね。

なるほど。目に見えないストラクチャーを探す方法はあるのでしょうか？

なるほど。普段どのぐらいランガンするのでしょうか？

どのぐらい……日によりますが、ダメな時は2投で次に行っちゃいますね(笑)

それだけの頻度で移動となると、相当数なポイントを引き出しにされているんですね。

自分の場合、移動範囲が限られているので。狭い範囲内の方がポイントも見つけやすく、ランガンもしやすいですよ。

今でもポイント開拓はされていますか？

それこそメバリングなんて最近はじめたばかりなので(笑)

ポイント開拓含め、釣り方まで学ぶことが多いですね。

なるほど……。忙しい今でもジャンルを増やす、その原動力はどこにあるんでしょうか？

新しい発見があると嬉しいんですよね。ワクワクしないと釣りじゃありませんから！

私も1人のリーマンアングラーとして、個人的な意見をしてもいいですか？

どうぞ。

新しいポイントを見つけるより、時間がないからいつものポイントで……となってしまいます。

しかし、釣りたいのはもちろん。上達したいという気持ちもあって……

あ、それはもうダメですね。

え

そもそも“時間がない”っていうことを言い訳にしています。

時間がないなら、それなりの釣行プランに切り替えるべきです。

……

そのポイントで釣れた理由・釣れない理由を振りかえってみて、すぐに思いつきますか？

正直あいまいですね……。

でしょ？だったら、自信を持って理由を答えられるようなポイントを見つけてみるべきです。

そうすることで、同じようなポイントを探せるようになりますから。

なるほど……。

時間がないからいつものポイントでいいや……では変わりませんよ。

反省します……。