ドイツ・グラモフォン創立120周年 Special Gala Concert Presented by 小澤征爾 & サイトウ・キネン・オーケストラ コンサート音源 全世界緊急リリース

円盤式蓄音機を発明し、特許を取得したドイツ出身のアメリカ人エミール・ベルリナーが1898年に創立した世界最古のクラシック・レーベル=ドイツ・グラモフォン。
創立120周年を迎えた2018年に、世界各国で記念コンサートを開催した同レーベルが、12月5日に東京・サントリーホールで開催し、天皇皇后両陛下もご鑑賞された『ドイツ・グラモフォン創立120周年 SPECIAL GALA CONCERT』のコンサート音源を、2019年1月1日に全世界緊急リリースすることが決定した。

この日本で開催されたガラ・コンサートには、“楽壇の帝王“と称された偉大な指揮者=ヘルベルト・フォン・カラヤンに師事し1970年代から数多くの名盤をドイツ・グラモフォンに残してきた指揮者の小澤征爾、同レーベルの看板でもあるヴァイオリンの女王アンネ=ゾフィー・ムター、世界的に高い評価を受け、日本発祥のオーケストラとして唯一グラミー賞受賞暦もあるサイトウ・キネン・オーケストラ、そしてそのサイトウ・キネン・オーケストラを過去3度に渡りゲストコンダクターとして指揮し、国内外で高い人気を誇るベネズエラ出身の指揮者ディエゴ・マテウスが集結、熱演が繰り広げられた。

小澤征爾とアンネ=ゾフィー・ムターの共演が発表されると、ドイツ・グラモフォンの公式SNSへも問い合わせが殺到。チケットが一般発売後10分で完売するなど既に話題になっていた本公演が終わるやいなや、“ヴァイオリンの女王と本物のマエストロの共演"や“偉大なる指揮者"など世界中のSNSでも話題となり、その反響を受け、ドイツ・グラモフォンは同レーベルにとってもきわめて異例なスピードで本公演の模様を収録した『ドイツ・グラモフォン創立120周年 SPECIAL GALA CONCERT』を全世界緊急リリースした。

ドイツ・グラモフォンの社長であるクレメンス・トラウトマンも今回の異例の緊急リリースに関して「世界中で開催している記念コンサートの中でも特に反響が多く、異例のことですがより多くの人にいち早く聴いていただくために緊急でリリースすることにいたしました」とコメントを寄せている。

*SNSのコメントは下記を参照
http://urx2.nu/OOEQ
http://urx2.nu/OOEX
http://urx2.nu/OOF4

ドイツ・グラモフォンは世界最古のクラシック・レーベルとして、今までにヘルベルト・フォン・カラヤン、レナード・バーンスタイン、カルロス・クライバーをはじめとしたクラシック史を代表するスターたちの決定盤をリリースしてきた、まさに名門のレーベルで、同レーベルから自身名義の作品をリリースしている日本人指揮者は小澤征爾のみ。
その小澤征爾にとって今回の作品は1992年にリリースした『プロコフィエフ:交響曲第4番』以来、約27年ぶりとなる自身名義のドイツ・グラモフォン作品となる。
さらに、日本発祥のオーケストラで唯一グラミー受賞暦のあるサイトウ・キネン・オーケストラにとっても、サントリーホールで演奏したのは本公演が史上初となり、東京で演奏するのも約17年11ヶ月ぶりという、貴重なコンサート音源となる。

そしてライナーノートは、小澤征爾と親交の深い日本を代表する小説家=村上春樹が執筆。「ドイツ・グラモフォン・ガラ・コンサート-慶賀すべき一夜」と題された約2,000字のライナーが今作品のブックレットに掲載される。

■商品情報
『ドイツ・グラモフォン創立120周年 SPECIAL GALA CONCERT』
小澤征爾/アンネ=ゾフィー・ムター/ディエゴ・マテウス/サイトウ・キネン・オーケストラ
2019年1月1日発売/CD:UCCG-1850/定価2,800+税

*iTunes、ハイレゾなど主要配信サイトでも配信はこちら
*YouTube告知動画:

収録曲
(1)チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》 作品24 ポロネーズ
(2)チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
【指揮:ディエゴ・マテウス / サイトウ・キネン・オーケストラ】
(3)ベートーヴェン:ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス 第1番 ト長調 作品40
【指揮:ディエゴ・マテウス / サイトウ・キネン・オーケストラ ヴァイオリン独奏:アンネ=ゾフィー・ムター】
(4)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 作品28
【指揮:小澤征爾 / サイトウ・キネン・オーケストラ ヴァイオリン独奏:アンネ=ゾフィー・ムター】

■出演者プロフィール
小澤征爾
1935年、中国のシャンヤン(旧奉天)生まれ。幼いころからピアノを学び、桐朋学園で齋藤秀雄に指揮を学ぶ。59年、仏ブザンソン指揮者コンクールで第1位を獲得。シャルル・ミュンシュの他、カラヤン、バーンスタインに師事。ニューヨーク・フィル副指揮者、サンフランシスコ響音楽監督などを経て、73年にボストン交響楽団の第13代音楽監督に就任。米国オーケストラ史上でも異例の29年という長期にわたって務め、オーケストラの評価を国際的に高めた。2002年秋には、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任、2010年春まで務めた。
日本においては、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を恩師齋藤秀雄を偲んで1984年に組織。92年より、国際的音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ 松本フェスティバル)」へと発展させ、総監督に就任(~継続中)。
小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、小澤征爾音楽塾、Seiji Ozawa International Academy Switzerlandを設立し、若手演奏家の教育活動にも力を注いでいる。水戸室内管弦楽団の総監督を務めると共に、2013年からは水戸芸術館館長も務める。

アンネ=ゾフィー・ムター
ドイツのラインフェルデンに生まれ、カール・フレッシュ門下のエルナ・ホーニヒベルガー及びアイダ・シュトゥッキに師事。1976年ルツェルン音楽祭の世界デビューがカラヤンの目に留まり、翌77年ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭に招かれベルリン・フィルと共演し国際的な活躍を始める。1978年、ドイツ・グラモフォンにカラヤンと初録音、以降数々の名盤を生み出し、それらは4回のグラミー賞の他、多数の賞に輝いている。
伝統的な作品に加え、現代のレパートリー開拓にも余念がなく、デュティユー、ルトスワフスキ、ペンデレツキら多くの作曲家から作品を捧げられている。
また、医療問題や社会問題にも強い関心を寄せ、数多くの団体を支援している。その他、若い音楽家の支援・育成にも情熱を注いでいる。
ドイツ連邦共和国功労十字勲章一等、レジオン・ドヌール勲章、バイエルン功労十字勲章など、その演奏家としての実績と人道的行為に対して数多くの賞を受けている。2018年には、サンタ・チェチーリア国立アカデミーの名誉会員に任命され、ポーランドより文化名誉勲章が授与された。

サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO) 
偉大な教育者であり桐朋学園創設者のひとりである、故齋藤秀雄の没後10年となる1984年に、弟子の小澤征爾の発案により、門下生100余名が集まり開催したメモリアルコンサートが礎となって生まれたオーケストラ。87年にSKOとして初の欧州ツアーを行い、その後も各地に招待され、“幻のオーケストラ"と称された。齋藤秀雄生誕90年の1992年、念願であった“日本に腰を据えた音楽祭"として「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ 松本フェスティバル)」が松本市で開幕。総監督小澤征爾とSKOが中心となり、毎夏、交響曲とオペラを軸に音楽祭を開催している。
※SKOが東京で公演を行ったのは、2001年1月2~4日に東京文化会館で行われたサイトウ・キネン・フェス
ティバル松本“冬の特別公演"以来、約17年11ヵ月振り。(演目:マーラー:交響曲第9番 ニ長調)

ディエゴ・マテウス
国際的に知られるベネズエラのエル・システマを卒業し、南北米でもっとも将来を期待されるアーティストの一人として広く注目されている。2011年9月より15年までフェニーチェ歌劇場の首席指揮者。2013年より2016年までメルボルン交響楽団の首席客演指揮者。優れたオペラ指揮者として知られ、最近ではトリノ王立歌劇場、ペーザロ・ロッシーニ・オペラ・フェスティバルで指揮をしており、オーケストラとの今シーズンの共演は、ブリュッセル・フィル、BBCフィル、ボルドー・アキテーヌ国立管、スイス・イタリアーナ管、ワルシャワ・フィルなどがある。サイトウ・キネン・オーケストラとは2011年、2014年、2018年にゲストコンダクターとして共演している。

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