女子プロ野球最年長のレジェンド右腕が抱く向上心「若い選手には負けない」

京都フローラ・小西美加【写真提供:日本女子プロ野球リーグ】

京都フローラの小西美加、歴代最多の通算66勝を誇る35歳右腕

 女子プロ野球界最年長のレジェンド、京都フローラの小西美加投手。プロ9年目の35歳右腕が誇る通算71勝は、歴代でも最多の数字。名実ともに女子プロ野球を創設当初から引っ張ってきた代表選手だ。プロ9年目となった今シーズンを終えた心境を聞いた。

――2018シーズンが終わった今、感じていることを教えてください。

「チームとしてシーズン序盤から勝ち続けることができたのですが、年間女王を落としてしまいました。最後のジャパンカップは優勝で終わることができたので良かったのですが、完全優勝することが目標でしたから、悔しさの残るシーズンでした。

 個人としては、シーズンが進むにつれ、最多勝獲得へ方向転換したのですが届きませんでした。内容としては70点くらいです。1年間通して、いいコンディショニングで臨めたシーズンでした。これまでの8年は、満身創痍という感じでプレーすることが多かったですから(笑)。そういう意味では、今年は1年ベストに近い状態で戦えました」

――どんな思いで今シーズンに挑みましたか?

「全てを真っさらにして、シーズンを迎えるようにしました。昨年を振り返った時、勝負どころで試合に負けるイメージが強く染み付いてしまい、不安な部分が多かったです。でも、今年になってメンバーががらっと入れ替わったので、新しいフローラとして生まれ変わる気持ちでいました。指導者も変わったので、川口(知哉)監督がやりたい野球を理解して、新しいものを探しながら取り組んでいましたね。

 あとは、競技発展のため、国内だけでなく海外でも女子野球が広まるように、海外の方たちとSNSで繋がるよう意識して発信するようにしました。この先の未来を見据えた行動を、選手の私たちからもしないといけないと思っています」

試合前の食事は赤身の多い肉「体の動きが変わっていった」

――今年力を入れて取り組んだことについて教えてください。

「一番若い選手とは15歳離れていたので、とにかくプレーしやすい環境を作ってあげようって思いでしたね。若手選手からこっちに歩み寄るのもなかなか難しいでしょうから、私たち先輩組から歩み寄る姿勢を見せて、心を開いてもらえるように頑張りました(笑)」

――日々取り組んでいる調整方法について教えてください。

「食事は試合前、赤身の多い肉を意識して食べるようにしていました。シーズン中の体の動きが変わっていったのを実感できたので、続けて食べていました。良質な筋肉を作り上げるために、普段の食事はかなり気を遣っていますね。あとはセルフケアとして、ストレッチは入念に行うようしています。治療院へは月に1回必ず通うようにしています」

――このオフシーズンはどんなことに取り組みますか?

「個人としては、まずは体の疲れを全て抜き切りたいなと思います。その中で、粘り強さをつくるために、股関節や体幹(特に腰回り)の強化に取り組みます。理想は何球投げても疲れない体になることなので、ゼロから体を作っていきます」

――来シーズンの意気込みを教えてください。

「チームとしては完璧に勝ち切ることです。そのためには、今年同様に年下の子たちが野球をしやすい環境を、自分が先頭に立って作ってあげることが必要だと思います。

 個人としては、最多勝を獲得することです。先発へのこだわりは強いと思うので。何歳になってもリーグでトップの選手になるため、進化を止めない自分でいたいです。まだまだ若い選手には負けません!(笑)」(Full-Count編集部)

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