「最大限の可能性を発揮できていない」とストロール。2019年のF1は、これまでの学びを活かす1年に

 ランス・ストロールは、自身がF1ドライバーとして最大限の可能性を発揮するところにまったく至っておらず、2018年の間に積み重ねた知識と経験が次のシーズンでプラスに働くだろうと主張した。

 ストロールのグランプリレース参戦2年目はウイリアムズの成績不振により厳しいシーズンとなり、チームメイトのセルゲイ・シロトキンとともに、たいていは集団最後尾あたりに留まっていた。

 ストロールは2019年に、父親のローレンス・ストロールが一部を所有するレーシング・ポイントへ移籍する。このことによって将来における可能性が高まり、十分に成長を続けることができるようになれば、彼は2018年に学んだことをフルに活かすことができるようになるだろう。

「僕はエンジニアと時間を過ごしながらF1に関する知識を広げ、タイヤ、レース、予選など、この1シーズンでF1に関する多くのことを学び身につけた」とストロールは話す。

「ただシートに座っている時間だけでもたくさんのことを学んだが、それは完成にはほど遠い」

「僕は20歳になったばかりだし、最大限の可能性を発揮するところからはほど遠いと、いまでも考えている。毎年、コツコツと取り組み続けようとしているんだ」

「今年の冬の間に自省し、自分の弱点を克服して長所を強化するつもりだよ」

 2018年、ストロールはたった2度しかトップ10圏内でのフィニッシュを達成できなかった。7ポイントを獲得したものの、2017年に40ポイントを獲得したことに比べると見劣りのする成績だ。

 しかしながら、個人的なレベルでは彼の1年は成績が示す程マイナスではなかったとストロールは主張する。

「ふたつのことを比較して、全体的にこの年を判断するのは公平だとは思わない。トラブルに対処することに終始したシーズンだったからね」と彼は加えて言った。

「僕たちが獲得したポイントはとても少ないけれど、そのうちの何度かは周りの速いマシンを負かしたのだから、大きなハイライトと言えるものだ」

「予選でも同じだ。僕はモンツァでQ2を勝ち取り、Q3に進んだ。ずっとパフォーマンスが不振だっただけに、本当に大きな成果だったよ」

「全体的には1年前の自分より、さらに完成したドライバーになったと心から信じている。ただパッケージのせいで、それを証明できないでいるだけだと思う」

「それはこのスポーツの特質なんだ。何年かはそういうもので、ドライバーとして受け入れなければならないんだ」

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