旅行や帰省で風疹感染の恐れ 長崎県が注意呼び掛け

 風疹の感染が全国的に広がり、長崎県内でも3人の感染が確認された。長崎県は、旅行や帰省で人の移動が活発になる年末年始に感染者が増える恐れがあるとして、注意を呼び掛けている。

 今年の感染者数は全国で2713人(12月16日時点)と、昨年の約30倍。一般的に30~40代の男性の感染が多く確認されている。近年、長崎県内での発生は1人以下だった。

 長崎県医療政策課によると、風疹はウイルス感染症の一種で、せきやくしゃみなどで飛沫(ひまつ)感染する。成人が発症すると、高熱や発疹、耳の後ろのリンパ節が腫れるなどして、子どもより重症化することがある。妊婦が感染すると、赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出る可能性が高くなる。

 感染しないためには予防接種が重要。長崎県は年末年始に向けて「マスクの着用や手洗いをしっかりし、症状が出たら、早めに医療機関の受診を」と呼び掛けている。

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