大砲・クルーズが1年契約+球団オプション1年でツインズへ!

日本時間12月28日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドとジョン・ポール・モロシに伝えたところによると、ツインズはフリーエージェントの長距離砲、ネルソン・クルーズと年俸1400万ドルの1年契約+2020年の球団オプション(年俸1200万ドルまたはバイアウト300万ドル)で合意に至ったようだ。ツインズは今オフのフリーエージェント市場における最高のスラッガーの一人を獲得することに成功した。

2年ぶりのポストシーズン返り咲きを目指すツインズにとって、指名打者として不動の主軸打者となるクルーズの加入はこの上ない戦力補強である。現在38歳のクルーズだが、今もなお球界で最も危険な打者の一人であり、毎年コンスタントに40本前後の本塁打を放ち続けている。ポストシーズン復帰に向けて打線の戦力アップの切り札となるだけでなく、ミゲル・サノーら若手スラッガーの教育係としても存在感を発揮するはずだ。

今季のクルーズはマリナーズで144試合に出場し、打率.256、37本塁打、97打点、OPS.850をマーク。オリオールズでプレイした2014年から5年連続で37本塁打以上&93打点以上を叩き出しており、5年連続35本塁打以上を継続しているのはメジャー全体でただ一人である。また、同期間に放った203本塁打はメジャー全体で最多の数字となっている。

さらに、1年契約+球団オプション1年という契約は、ツインズにとって極めてローリスクな契約であると言える。来年7月に39歳になるクルーズが衰えにより成績を落とすようであれば、2020年の球団オプションを破棄し、放出することができるからだ。今季の打率とOPSはどちらも2014年以降で最低の数字であり、今回の契約はその点にも備えたものとなっている。

今季は打線が迫力不足だったツインズだが、今オフはC.J.クロン、ジョナサン・スコープ、そしてクルーズと一発の魅力がある打者を3人も獲得。王者・インディアンスがやや戦力ダウンするなか、本気でポストシーズン返り咲きを目指している様子がうかがえる。

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