町長選「無効」の申し立てを棄却 二宮

 11月に投開票された二宮町長選を巡り、落選した添田孝司氏が選挙の無効を訴えた異議申し立てについて、同町選挙管理委員会は27日、臨時委員会で審議を行い、申し立てを棄却することを決定した。

 同町長選では投開票当日、再選した村田邦子町長の陣営が街宣用車両を目隠ししないまま道路に駐車していたことから、町選管などが公職選挙法違反の疑いがあると指摘していた。この日の会合で、町選管は1986年の最高裁判例などを根拠に「違反行為によって選挙の無効とすることは公選法の趣旨ではない」と選挙のやり直しなどは行わないことを決めた。

 また、町長選と同日に行われた同町議選では、1票差の次点で落選した桑原英俊氏が最下位当選した羽根かほる氏の当選無効を訴える異議申し立てをしていたが、この日の審議で「有効票と無効票を判断する立会人らの決定を尊重する」として桑原氏の主張を退けた。

二宮町役場

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