平成最後の鏡餅 心と願い込め 長崎・諏訪神社

 長崎県長崎市上西山町の諏訪神社で27日、恒例の大鏡餅作りがあり、関係者ら約30人が直径60センチを超える4個の餅を完成させた。30日に拝殿で二段重ねに飾り付け、平成最後の正月を迎える。

 「よいしょ、よいしょ」。威勢のいい掛け声に餅をつく音が重なる。諫早市小野町の小川充弘さん(82)は54年前から欠かさずもち米を奉納。つきあがった餅を慣れた手つきで丸く整えていた。

 豪雨に地震…。全国で自然災害が多かった一年もそろそろ終わり。小川さんは「平成最後の鏡餅。心を込めて作った。来年は大きな災害がないことを願う」とほほ笑んだ。

つきたての餅で大鏡餅の形を整える小川さん(左)ら=長崎市、諏訪神社

© 株式会社長崎新聞社