【体験レポ】トヨタの「キャンパー アルトピアーノ」で、車中泊キャンプしてみた トヨタの車中泊仕様車【キャンパー アルトピアーノ】をお借りして、キャンプしてみました!車載装備や寝心地をじっくり体験。姿も価格もジャストサイズ、レトロ可愛いファニーフェイス。これは「買い」ッ!

トヨタ発・レトロ可愛い「キャンパー アルトピアーノ」

かねてよりキャンピングカー購入希望の筆者。普段使いOKで、サイズも価格もコンパクトなものはないか探していました。もちろん見た目のオシャレ感も欲しいところ。

そんな折、ライトエースバンがベースの可愛い車中泊仕様車「キャンパー アルトピアーノ」の情報を入手。使い勝手はどうなのかを知りたくて、実際に車をお借りし、ガチでキャンプしてみた様子をレポートします!

主なボディカラーはこの2色

基本色のホワイトとシルバーマイカメタリックの他に、右は海がテーマの「マーレ」、左は砂丘をイメージさせる「デゼルト」。この他にグリーン系が追加されるとのこと。

5人乗り(就寝定員2人)、2WD・ATで、お値段は税込248万4000円〜。アウトドアに嬉しい4WDや、運転を楽しめるMTもあり、オプションを入れても300万円程度に収まる価格は魅力的。トヨタディーラーで購入できる安心感も大きいです!

キャンプギアを積み込む

馴染みのキャンプ場へ

冬寒さを感じるとある朝、30分ほどで積載テトリスを終え、千葉県は房総半島のキャンプ場へ。

チェアやマットは架台下の約240×890mmの空間に入れ、その他は車内後部へ。架台から天井までは約880mmと余裕の高さ。四角い空間で積み込みしやすいです。

3つのシートアレンジ

通常走行モード

走行中はこの形。リヤシートは幅約960mmでゆったり。シートの色柄もオシャレ!

ダイネットモード

シートを対面にしてテーブルを設置。コの字型の棚は、細々としたキャンプギアを置けて便利。天井高は少し低めの約1,300mm、約400×700×高さ600mmのテーブルは、ちょっとした調理も可能。

ベッドモード

リヤシートを倒すと、約1,140×2,030mmのベッドが出現。広い!

転換は、シート下のレバーと脇のループで行います。操作はやや重め。

設営完了!

お借りしたサイドオーニングタープを張り、1泊2日の我が家が完成。車中泊ができれば、テント設営がない分をくつろぐ時間として使えますし、急な天候の変化にも安心です。

手持ちのタープも設置可能

小川キャンパルのタープ用吸盤フック
またサイドオーニングタープを付けず、自前のタープで屋根を作るなんてのも楽しめます。車体側にフックを設置し、DODプレミアムペンタタープを接続してみました。

ドアを開ければいつもの広いタープの下。この開放感とカンタン設営は魅力的!

では、アルトピアーノの主なオプション品をご紹介しましょう。

オプション装備

冷凍・冷蔵庫、シャワー付きシンク

車内左側後方に、冷凍・冷蔵庫か、シンクのどちらかを設置可能。手前は缶ビールが入る大きさ、奥はワインの瓶がすっぽり入ります。サイズは幅約170×奥行き(手前100+奥265)×最深部280mm。

冷凍/冷蔵は切り替え式。食材を冷凍保管し冷蔵品はクーラーボックスで管理すれば、多彩なキャンプ飯が楽しめそうです。筆者は思わず「夏のキャンプでアイスクリームが食べられる!」と、嬉しくなりました!

もしシャワー付きシンクが設置されていたらこのような感じ

サイズは約300×150×深さ70mm。洗い物はもちろん、シャワーを伸ばして使えるので、海辺のアクティビティの後で体を流すのにもってこい。

窓用4連排気ファン

静かで効率の良い換気扇は、パソコン用冷却ファンだそう! 車内に風が通り、停車中も気持ちよく過ごせますね。

擬似正弦波500W 基本電源ユニット

冷蔵庫などの操作盤はこちら。2つのUSB電源は、合計DC5V・2.1Aの出力。走行中に車体後部のサブバッテリーに充電します。500Wのインバーターを装備。

他に、電子レンジやパソコンも安定して使える正弦波1,500W電源、キャンプ場の電源サイトで使えるAC100V外部電源も設置できます。

ディナータイム

ワインで乾杯!

車内で過ごす時間を目一杯楽しみたくて、おつまみはポリ袋で作り置きしてきたもの。冷蔵庫で冷やしておいたワインで乾杯! 至福のひとときです。

電源サイトを借りたので、持参したセラミックヒーターをテーブル下に設置しました。外は6℃、車内は18℃でぬくぬく。

外気温4℃、いざ就寝

遮光スクリーンで冷気を遮断

8箇所の窓に遮光スクリーン(オプション品)を装着。冷え込みをかなり防げました。

欠点は、8枚分のスクリーンが持ち運びにかさばること。また、着替え等を考えると、カーテンの設定が選べるといいですね。

寝床の広さは

マットはふだんキャンプで使用しているモノを持参。シートの幅が約1,140mm、幅600mmのモンベルのインフレータブルマットを2枚敷くと、少し重なってしまいました。しかし、寝てみるとそこまで窮屈な感じはありません。

他の荷物を全部フロントシート側に放り込んでおけるため、就寝時に広いスペースが確保できます。これは好印象ですね!

22時、就寝

セラミックヒーターを消し、足元に低温火傷を起こさない程度のぬるま湯を入れた湯たんぽを入れました。寝床に凸凹がないので寝心地抜群。

モンベルの3シーズン用シュラフにL.L.Beanのフリースインナーを重ねて、おやすみなさい。

起床〜朝食〜撤収

朝ご飯

午前6時半、車内は7℃、外は1℃。遮光スクリーンと湯たんぽ、インナーシュラフのお陰で、就寝中はヒーターを使わずに済みました。朝食はキャンプ場内に湧く清水で淹れたコーヒーと、焼きたてのパンケーキ。

荷物を積み込み、11時にチェックアウト。名残を惜しみつつ帰途につきました。

これだけ入った!

今回は2人での宿泊でした。荷物はほぼ後部に収まったので、オプション品のルーフテントを使えば、アルトピアーノだけでファミリーキャンプも可能ですね!

満足度の高い「キャンパー アルトピアーノ」ですが、使ってみると気になる点もちょこちょこと発見。最後に、気になる点をチェックしてみましょう。

気になる点は…

走行性能

アルトピアーノの排気量は1,495cc。高速走行中、アクセルを踏み込んだ時の瞬発力が少々不足に感じ、合流でヒヤリとする瞬間も。一般道でも、上り坂ではもう少しパワーが欲しいところ。

サイズ感

全長4,045mm、全幅1,665mm、全高は1,900mm、長さと幅はコンパクトカーの「アクア」とほぼ同等。最小回転半径は4.7m(2WD)という取り回しの良さです。その分車内もコンパクトなので、人によっては手狭感があるかも知れません。

制振ボディダンパー

車体下部、中央の金属棒がボディダンパー

ベース車がバンなので、走行時の振動を抑えるオプションとして、車体の前後に1本ずつ、ボディダンパーが設置されていました。これにより、乗り心地は1〜2クラス上の車種並みにアップするとのこと。

購入は?

販売とメンテナンスは、神奈川県内のネッツトヨタ横浜、トヨタカローラ横浜、ネッツトヨタ湘南にて。

現在、神奈川県・東京都・千葉県・埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県・山梨県にお住まいの方が対象ですが、全国規模での取り扱いが待たれます。

キャンパー アルトピアーノ、これは、買い!

軽キャンパー以上、ハイエース系未満のジャストサイズ。トイレや立寄り温泉等、ロードサイド環境の整った日本で走るのに必要充分な装備は、車中泊入門編にぴったり。

レトロなカラーと、キュートなボディは、乗る人をワクワクさせる雰囲気を纏っています。これは「買い」かも!?

CAMPER ALTOPIANO, It’s my favorite!

キャンパー アルトピアーノ、イケてる度◎!

取材協力:ネッツトヨタ横浜(株)

撮影協力:かずさオートキャンプ場

キャンパー アルトピアーノ
YAKIMA サイドオーニング スリムシャディー
DOD プレミアムペンタタープ
小川キャンパル タープ用吸盤フック

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