近年のGKは寄せてきた相手をキックフェイントで華麗にかわし、味方に正確なパスを届けるテクニシャンも増えてきた。味方のバックパスをそのまま単純に蹴り返すだけでは優秀なGKとは判断されず、まるでMFかのようなテクニックが一流の証でもあるのだ。
ところが、そんな華麗な技を繰り出そうとしてとんでもないミスをしてしまった者もいる。セリエBのアスコリでプレイするGKフィリッポ・ペルッチーニだ。ミランのアカデミー出身者であるペルッチーニを悲劇が襲ったのは27日に行われたパレルモ戦だ。
味方のバックパスを受けたペルッチーニは、右足で遠くへ蹴ると見せかけて相手をかわそうと試みた。クライフターンでも決めるつもりだったのだろうか、ボールは軸足に当たってしまい、それをリカバリーしようと慌てたために左足でオウンゴールしてしまったのだ。偶然とは思えないド派手なオウンゴールだ。
もう2018年も終わろうとしているが、英『Daily Mail』は「オウンゴール・オブ・ザ・イヤー」と伝えている。パレルモの選手も反応に困ったことだろう。試合の方はセリエBで首位を走るパレルモが3-0で勝利し、アスコリにとっては悪夢の結果となってしまった。