『Sky』は27日、「レスター・シティのGKカスパー・シュマイケルは、前オーナーのヴィチャイ・スリヴァッダナプラバが事故死した時のことについて話した」と報じた。
10月27日のウェストハム戦後、ヴィチャイ氏ら5名を載せたヘリコプターがレスターの本拠地キング・パワー・スタジアムから飛び立った。しかしその直後に機体は安定を失い、駐車場に墜落。5名全員の死亡が確認された。
その際、チームの選手で唯一スタジアムに残っていたのがカスパー・シュマイケルだった。彼はすぐに現場に駆けつけたと伝えられている。
彼は今回自らその事故の際のことを話し、「残念ながら覚えている」と語ったとのことだ。
カスパー・シュマイケル 「残念ながら、全てを覚えているよ。小さなことまでも。
デンマークから家族が来ていたんだ。僕はスタジアムの周りやピッチを少し案内していた。あのヘリコプターはいつも大きな注目を集めていたよ」
「我々は彼を見送って、お別れの挨拶をした。ヘリコプターが離陸していくのを見ていた。これまでも何百回とそれを見てきた。一種の儀式的なものだったよ。
何かがおかしかったと言えるものだった。普通ならあのようにはならなかった」
「僕はすぐにトンネルを出て、スタジアムの外に走っていった。人々が外に集まっていて、どうなったのかは見られなかった。
全力疾走で近づき、皆に『警察を呼べ!』と叫んだ。一人の警備員が僕を見て、そして追いかけてきた。
我々は現場に近付こうとした。警備員は僕よりも近くに行こうとしたよ。彼は本当に側まで行こうと試みた。
しかし、できることは何もないというのは明白だった。その熱さから。恐ろしい――恐ろしかった。無力だった」