エンゼルスが正捕手確保 ルクロイと1年契約へ

日本時間12月29日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、エンゼルスはフリーエージェントの捕手、ジョナサン・ルクロイと契約合意に至ったようだ。契約条件は年俸335万ドルの1年契約で、パフォーマンスに応じた出来高により、最大400万ドルまで増額されるという。契約条件の詳細については、ヤフースポーツのジェフ・パッサンが最初に報じた。

現在32歳のルクロイは打撃力とフレーミング技術に長けた好捕手として知られており、ブリュワーズ時代の2014年と2016年にはオールスター・ゲームの選出経験もある。しかし、レンジャーズとロッキーズでプレイした2017年は123試合で打率.265、6本塁打、40打点、OPS.716と不本意な成績に終わり、アスレチックスの正捕手を務めた今季も126試合で打率.241、4本塁打、51打点、OPS.617と精彩を欠いた。

エンゼルスは昨季のゴールドグラブ賞受賞者であるマーティン・マルドナードを今季途中に放出してから正捕手不在の状態が続いており、現時点で40人枠に登録されている捕手は、今季46試合に出場した新人捕手のホゼ・ブリセーノと10月にウエーバーでホワイトソックスから獲得したケバン・スミスの2人だけだった。

ドジャースからフリーエージェントとなった好捕手、ヤスマニ・グランダルの獲得を目指していることが報じられていたエンゼルスだが、不可欠だった捕手の補強はルクロイとの1年契約により完了。複数年の大型契約が予想されるグランダルよりも、単年契約で不良債権化のリスクを抑えられるルクロイとの契約を選択した格好だ。

ルクロイが復調して好成績を残すようであれば、ブリュワーズからレンジャーズへ移籍した2016年、レンジャーズからロッキーズへ移籍した2017年のように、シーズン途中でトレードの駒となる可能性もある。まだ老け込む年ではなく、2016年に24本塁打、OPS.855をマークした好打の復活が期待される。

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