全国高校ラグビー 北陽台「ひた向きに圧倒したい」

 全国高校ラグビー大会第3日は30日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で2回戦16試合が行われる。長崎県代表でBシードの長崎北陽台は第2グラウンドの第2試合(10時45分)で鹿児島実と対戦。11月の県大会以降、故障していた主力も戦列復帰して、3年ぶりの3回戦進出は濃厚と言える状態に仕上がっている。
 2回戦からはAシードの東福岡をはじめ、シード13校が登場。大会のレベルは一気に上がってくる。Bシードの佐賀工と1回戦を大勝してきた京都成章の一戦は、屈指の好カードになりそうだ。
 長崎北陽台は29日午前9時から約2時間、奈良市の鴻ノ池運動公園で調整練習。コンタクトなどの基本から、FWはラインアウト、バックスはサインプレーなどの最終確認をした。品川監督の指示を受けずに、選手たちが自ら判断して練習を組み立てるなど、チーム全体の意識の高さが随所にちりばめられていた。
 初戦の相手の鹿児島実とは今季、6月の全九州高校大会1回戦で対戦。その時は68-17で大勝した。今回も総合力の差はありそうだが、品川監督は「どのチームもこの一戦に懸ける思いは強い。うまくいかない時の心の準備をして臨みたい」、主将のナンバー8山添も「何があっても平常心を保ち、みんなでまとまって戦う。ひた向きに圧倒したい」と一戦必勝を誓っていた。

FW、バックスの連係を確認する長崎北陽台の選手たち=鴻ノ池運動公園

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