DFに削られるのも悪くない? アザール「僕が上手すぎるという気分に」

チェルシーのアザール photo/Getty Images

どんなアタッカーも執拗にファウルされることは嫌うものだが、チェルシーFWエデン・アザールは時折良い気分になることがあるという。相手が自分を止める手段がファウルくらいしかないと感じることができるからだ。

英『sky SPORTS』によると、アザールは「時にはタフなものだ。僕は7年にわたって常に蹴られてきたのだからね。もちろん好きではないけど、蹴られた時には特別な考えが浮かぶんだよ。僕が上手すぎる、相手は止めたいけど止められないという気分になるんだ。それは僕に特別な力を与えてくれる」とコメントしている。

実際、好調時のアザールは手がつけられなくなる。前を向いてスピードアップした時はもちろんだが、相手に背を向けた状態でボールを受けてもほとんど失うことがない。素早くターンする場合もあれば、お尻で上手くボールを守りながら相手をかわしてしまうこともある。そこで強引に押してしまえばファウルだ。アザールはこのあたりの使い分けが驚くほどに上手い。

今季はここまで59回ものファウルを受けており、いかに相手に警戒されているかが分かる。それだけファウルを受けながらも大怪我が少ないのも特徴的で、アザールも膝や足首のケアを入念にしていると明かしている。今後もアザールは削られ続けるだろう。それはアザールを止める具体的な術がないからで、今アザールからクリーンにボールを奪えるDFはほとんどいないはずだ。

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