「クマさんのごはん探し」 森きらら 子どもたち声援

 長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)で29、30の両日、ツキノワグマの食事を観察するイベント「クマさんのごはん探し」があり、家族連れらがツキノワグマの無病息災を願った。

 普段は毎週末と祝日に開催しており、この年末年始は、来年の干支(えと)のイノシシ顔のだるまを描いた球体に穴をあけ、来場客が順番に餌のサツマイモやリンゴ、ニンジンを入れてクマに提供する。

 飼育スタッフが展示場の隅に球体を隠すと、ニホンツキノワグマの美海(みみ)(雌、12歳)が匂いをたどって発見。美海が球体を手で転がして出てきた餌を食べる姿に、子どもたちが声援を送った。市立春日小3年の山口聖愛(せちあ)さん(9)は「すごく熱心だった。これからも長生きをしてほしい」と話した。1月1~3日にも実施する。

餌を食べようと球体を転がす美海=佐世保市、森きらら

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