【平成の長崎】思い出の品に笑顔 平成21(2009)年

 長崎県南島原市口之津町の新成人約60人が4日、同町の白良浜海水浴場松林で、小学校卒業時に埋設したタイムカプセルを開封した。

 新成人らは2000年3月、卒業を前に小学校時代の思い出の品をタイムカプセルに詰めて松林に埋めた。新成人らは、同町内に当時あった口之津第一、第二、第三小の卒業生で、三つの小学校は04年度いっぱいで統合された。

 同市の成人式出席後、松林に集まった新成人らはカプセルを開封。12歳の自分から20歳の自分にあてた手紙をはじめ、習字、版画の作品、卒業文集、学芸会で披露した劇の台本、舞台に掲げた背景画、修学旅行の時の写真、当時好きだったアイドルのポスターなど中身はさまざま。

 学校単位に3つのグループに分かれ、カプセルに詰めた思い出の品を手に小学校時代の担任の先生や級友の思い出話に花を咲かせた。旧第三小を卒業し、大村市の看護学校に在籍、看護師を目指す小玉真理子さんは「懐かしいし、(8年前でも)入っているものは古い感じがする。きょう来られなかった当時の担任の先生にありがとう、大きくなったよと伝えたい」と児童生活を振り返った。
(平成21年1月6日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

小学校時代の思い出の品を手に笑顔を見せる旧口之津第三小卒の新成人=南島原市口之津町

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