心肺停止男性救命 職場に感謝状贈る 長崎中央消防署

 長崎市中央消防署(北村正署長)はこのほど、心肺停止状態の50代男性社員に救命措置をしたMHPSエンジニアリング社長崎事業部に署長感謝状を贈呈した。

 長崎市中央消防署によると、10月3日午前9時20分ごろ、長崎市飽の浦町の同社ビル1階会議室で、男性社員が倒れ意識を失っているのを女性社員が発見。駆け付けた中島俊一郎さん(58)が119番通報し人工呼吸をした。他の社員も胸骨圧迫や自動体外式除細動器(AED)で蘇生処置。男性は意識不明のまま病院に搬送されて治療を受け、約1カ月後には職場復帰を果たした。

 長崎市興善町の同署で贈呈式があり、北村署長は「適切な処置がなければ助かってなかったであろう命が救われた」と評し、感謝状などを手渡した。中島さんは「専門的な知識はなかったけど、なんとか救いたいという気持ちだった。今後は救命講習会などで経験を積んで、対応できるようにしていきたい」と話した。

感謝状などを受け取ったMHPSエンジニアリング長崎事業部の中島さん(前列右)ら=長崎市中央消防署

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