【平成の長崎】来県の皇太子さま HTB熱心に見学 ソーラーシップ「環境に配慮」 平成21(2009)年

 佐世保市のハウステンボス(HTB)にある国内最大級の太陽光発電設備「長崎次世代エネルギーパーク」を16日訪問した皇太子さまは、太陽電池で動くソーラーシップについて「静かですか」と担当者に質問するなど熱心に見学された。
 大村市久原2丁目の国立病院機構長崎医療センター(米倉正大院長)では、集中治療室(ICU)で医療支援のため離島各地の病院との間で運用している画像伝送システムなどを視察された。若手職員らに「大変ですね」と声を掛けられたという。
 次世代エネルギーパークは県、佐世保市、HTB、三菱重工、九州電力などが運営し今年3月オープン。発電パネル計7千枚を場内10カ所に設置し発電量は年間約100万キロワット(一般家庭約250世帯の年間消費量)。
 皇太子さまは宿舎の迎賓館からソーラーシップに乗船され、運河を15分かけ同パークへ移動。展示施設「テーマ館」でHTBパーク事業本部の河野直哉本部長(50)から施設概要などの説明を受けられた。
 河野本部長は「『環境に配慮されているのですね』と感想を話してくださった。すごく緊張したが、穏やかな表情をされていて緊張がほぐれた」と述べた。
(平成21年7月17日付長崎新聞より)
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ソーラーシップから来場者に手を振って応えられる皇太子さま=ハウステンボス

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