インテルのピエロ・アウジリオSDには、いくつかの後悔がある。伊『Gianlica Di Marzio』にて語っているが、最大の後悔に挙げたのはフィリペ・コウチーニョをあっさりと手放してしまったことだった。
コウチーニョは才能豊かな若手の1人として大きな注目を集めていたが、インテルでは出番を確保できなかった。そして2013年1月にリヴァプールへ移籍し、そこで才能が開花。バルセロナにクラブ史上最高額の1億2000万ユーロで引き抜かれるまでの逸材となった。インテルが後悔しないはずはないだろう。
「最大の後悔?間違いなくコウチーニョだね。当時のことをよく記憶している。我々は20年にわたってコウチーニョを留めたかったが、当時彼はプレイしていなかったし、出場機会を求めて移籍したがっていたからね」
同SDはこのように語っているが、後悔はこれだけではない。現在ユヴェントスで活躍するFWパウロ・ディバラにインテルも触手を伸ばしていたのだ。しかし実現することはなく、今ではライバルクラブで厄介な選手になってしまった。
「我々の選手になると信じていたが、オファーはユヴェントスと比べて低かったし、彼らはチャンピオンズリーグにも出ていた。イカルディとディバラのコンビは必ずや全員にとって魅力的なものになっただろう」
コウチーニョ、ディバラの2人は今やワールドクラスのアタッカーとなっているが、インテルが2人を揃えることができていれば状況は変わっていたかもしれない。サポーターにとってもコウチーニョ退団とディバラ獲得失敗は大きな後悔だろう。