R・レーガンが帰港 海自との演習「緊密な関係」

R・レーガンが帰港 海自との演習「緊密な関係」

 米海軍横須賀基地(横須賀市)を事実上の母港とする原子力空母ロナルド・レーガンが3日、約2カ月の作戦航海を終えて帰港した。先代の空母ジョージ・ワシントンと交代し、10月1日に新たに同基地に配備されて以降初めての長期航海。11月中旬からは海上自衛隊との共同演習も実施した。

 R・レーガンは10月15日に同基地を出港。その後、韓国海軍の観艦式への参加やアジア太平洋地域の警戒活動などを続けた。

 海自との年次演習は対潜戦、対水上戦などを想定した実動演習で、補給訓練も行われたという。第7艦隊への編入後、初めての演習にクリス・ボルト艦長は「10年ほど前にも海自と演習した経験があるが、かつてないほど緊密な関係を築けていると思う」と述べた。

 安倍晋三首相が10月18日に相模湾で行われた海自の観艦式に出席した後、現職首相として初めて米空母に乗艦した約2時間前には、R・レーガンの格納庫にあった早期警戒機で漏電による火災事故が起きていたことも明らかになった。ボルト艦長は「事故は電気のショート。小さい事故だったので、1分もかからず解決した。それによって船が危機にさらされることはなかった」と説明した。

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