『Corriere della Sera』は1日、PSGの元イタリア代表GKジャンルイージ・ブッフォンのインタビューを掲載した。
昨年夏にユヴェントスとの契約を終え、自身初めて国外のクラブとなるPSGに加入したブッフォン。40歳になってもそれを感じさせないようなプレーを見せている。
彼はフランスから見たイタリアについて聞かれると以下のように話し、人々の反応が時に衝動的すぎると評したという。
ジャンルイージ・ブッフォン (イタリア以外でプレーするのは初めてだね。外から故郷を見てどうか?)
「我々は、自分たちの欠点を見る目に『ムラ』がある。美しい人々だが、矛盾があり、衝動的で、時には無意味だ。
ランペトゥーザ島で船が沈没し、300人の難民が死亡した。我々はそれに心を痛め、孤児を養子にすることさえ考える。
ところが移民がうまく行かなかった場合、300人の受け入れについて文句を言い、イタリアではこうするべきだと文句をぶつけたりする」
(先日はインテル対ナポリで人種差別事件があった)
「サン・シーロでの人種差別も卑劣なものだ。ミラノの人々がどうかというわけではない。
しかし、あのような憎悪は人々の中に根ざしていて、スタジアムで応援する時にそれを表出させる。
デマゴーグを撒き散らす必要はない。しかし、我々はゼロ・トレランス(わずかにでも容認をしないこと)を必要とするか、あるいはもっと悪い人々に囲まれていることに気づくことになるだろう。
サッカーはこれら全てのことと無関係であり、それよりももっと深刻で複雑な問題だ。憎しみの種はどこにでも撒かれており、それはスタジアムにもある」
(政治の世界に入りたい?)
「私は『あり得ないなんてことは存在しない』ということを学んできたよ。政治家は無私であらなければならない。私はこれまでそうしてきた。
夢を応援する、あるいは人を助けられる何かを切り開いて行きたい。しかし、それがどういうものであるかはまだわからないんだ」