第24回全国ジュニアラグビー大会最終日は12月31日、神戸市の神戸ユニバー記念競技場で第1、2ブロックの決勝と順位決定戦が行われ、第1ブロック7位決定戦に臨んだ長崎県代表は兵庫県スクール代表に46-0で快勝した。
長崎は前半8分にFWの縦突破からパスをつなぎ、WTB川久保(時津RS)のトライで先制。その後も15分までにラインアウトからのモールや、FWとバックスが一体となった攻撃で2トライ(2ゴール)を加えて19-0で折り返した。後半も攻撃の手を緩めず、CTB大町(大村RS)の個人技などで4トライ(2ゴール)、1PGを追加。守っても相手をノートライに抑えた。
第1ブロック決勝は福岡県代表が京都府中学代表を33-12で下した。
◎計7トライ、堅守も際立つ
長崎県代表は7位決定戦で兵庫県スクール代表に46-0で完勝。FW、バックスが息の合った連係を見せて、最後まで主導権を譲らなかった。主将のSO本山(時津RS)は「長崎の意地を見せられた。やりたかったラグビーができた」と充実感をにじませた。
ここまで1回戦、敗者戦と連敗。全員で「最後に勝って終わろう」と気持ちを一つに兵庫戦に臨んだ。その思い通りに、FWを中心に前に出続けてボールをキープ。そこから好機を広げて、計7本のトライを奪った。果敢なタックルで得点を許さなかった堅守も際立っていた。
例年よりも小柄だった今年のチーム。運動量を増やして、ひた向きに体を張り、組織力で対抗するスタイルを追求してきた。江添監督(長崎南山中教)は「長崎が勝つにはこのラグビーが大事だと示してくれた。選手たちも高校につながる試合になったはず」と次のステージでの飛躍を願っていた。