【平成の長崎】「海きらら」オープン 平成21(2009)年

 西海国立公園九十九島水族館(海きらら)が18日、佐世保市鹿子前町の西海パールシーリゾート内にオープン。来場した多くの市民や県内外の観光客が呼び物のイルカショーに歓声を上げた。約370種1万6千匹の生き物を展示、九十九島の豊かな海を再現している。市が総事業費約23億円を投じ旧西海パールシーセンターを増改築、市などが出資する第三セクターが運営する。開館1年間で33万人の入館者を見込んでいる。
 目玉のひとつクラゲ展示では九十九島海域にいる約100種類のうち15種類を紹介。照明に照らされ色を変える姿が幻想的な雰囲気を演出している。同市ゆかりのノーベル化学賞受賞者、下村脩さんの研究で話題になったオワンクラゲも観賞できる。
 イルカプールではハナゴンドウとハンドウイルカ計3頭が得意のジャンプを披露、楽しませてくれる。
 九十九島湾大水槽にはカタクチイワシ、マアジ、シュモクザメなど約1万3千匹を飼育。来場者は魚の群れを見上げるように観賞していた。年中無休。
(平成21年7月19日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

大勢の観客の前で見事なジャンプを披露する3頭のイルカ=九十九島水族館

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