マンチェスター・シティの2連敗を招いた、4つの重要な理由

『FourFourTwo』は先月29日、「マンチェスター・シティが調子を崩してしまった4つの理由」という記事を掲載した。

今季の前半戦で素晴らしいスタートを切ったシティであったが、12月の末になって3敗を喫し、首位をリヴァプールに明け渡すことになった。

海外の日本代表最新情報、Jリーグ超ゴールはこちら

なぜ盤石に見えたマンチェスター・シティが突然苦しい時間を過ごすことになったのか?その4つの理由とは。

サイドバックが調子を崩していた

レスター・シティに敗れた時のマンチェスター・シティは、前半だけ見てもその明白な欠陥を識別できるだろう。

ジョゼップ・グアルディオラは貧弱なプレーをしたカイル・ウォーカーをピッチから取り除いたが、ではダニーロが相手にとって危険だったかといえばそうではない。

ジェームズ・マディソンが外に流れてきて、そしてベン・チルウェルが前線に上がってきたとき、彼は混乱させられてしまった。

左では、バンジャマン・メンディが怪我のために可動できておらず、ファビアン・デルフがその代役を努めているが、本来はサイドバックではない。タウンゼントとリカルドに直面したとき、その脆弱さは明らかになった。

サイドバックが脆弱であるから、センターバックが外に意識をやらなければならなくなり、中央にスペースを作ってしまう。

フェルナンジーニョが使えなかった

彼が使えるのであれば、全体的な問題はそれほど大きく露出することはないだろう。

マンチェスター・シティにはエンゴロ・カンテのようなスタイルの火消し役はいないが、フェルナンジーニョは近い役割をこなせる。サイドバックの経験もあり、外のスペースもケアでき、カイル・ウォーカーをサポートできる。

シティの攻撃陣は、中盤の要石たるフェルナンジーニョに支えられており、彼がカウンターを未然に防いでいるから前に走れる。デ・ブライネとギュンドーガンでコンビを組んだ時、守備は非常に脆弱だ。

グアルディオラ監督は守備的なMFを獲得したいという意思を見せていたが、フレッジはライバルのユナイテッドに奪われた。

フェルナンジーニョが欠場した2試合で連敗したのは偶然ではない。ただ、それが短く済んだことは救済であり、戻ってきたサウサンプトン戦ではきっちり勝利している。

ゴール前での非効率性

セルヒオ・アグエロの特徴は、筋肉が傷ついていてもプレーの質が落ちないというものだ。ただ今季はそのキャラクターが錆びついているのかもしれない。決定率がやや物足りないのだ。

ただ、前線の非効率性についてはアグエロだけの問題ではない。ラヒーム・スターリングはゴールだけでなく幅広いプレーが求められており、ルロイ・サネは得点を獲るという点では不適切な決断も多い。

そして、デ・ブライネがなかなか起用できず、戻ってきたと思ったらダビド・シルバが2試合使えなかった。ダビド・シルバが復活したらデ・ブライネが再び怪我をしてしまい…。

攻撃面ではタレントを固定できないこともかなりの問題になる。見当違いのパスは多くなり、生かせないオーバーラップが増え、運動量が浪費されていく。

今季最初の6試合では94回のチャンスを作った。去年の最後の6試合では68回だった。単純にその数字だけを見ても、効率性が以前ほどではないことはわかる。アグエロはサウサンプトン戦でのゴールで目覚めてくれればいいが…。

単純に運が悪かった

グアルディオラはこの困難な結果に同情を受けると考えるほど愚かではない。世界のサッカー界で最も高額なチームの一つを担当しているのだから。

しかし、シティが少し不運だったことは間違いない。ひどいディフェンスの影響で攻撃がぎこちなくなり、時間が進むとパフォーマンスが低下していく。

とはいえ、12月には3試合で相手のファーストシュートから失点しており、あらゆるミスが決定的なものに繋がっていた。

クリスタル・パレス戦ではウォーカーのプレーが酷かったとはいえ、タウンゼントのシュートはシーズンベストと言っても過言ではないものだったし、食らった3シュートで3ゴールを許す内容だった。

シティの不調がインテンシティの鈍化と選手の欠場であるならば、彼らは再び戻ってくると信頼できるし、サウサンプトン戦では復活の兆しを見せている。問題は、リヴァプール戦までにどれだけ100%に近づけるかという点だけだ。

© 株式会社ファッションニュース通信社