核廃絶求め座り込み 被爆者ら「平和な2019年を」

 核兵器廃絶と平和な世界の実現を求める「正月座り込み」が1日、長崎市松山町の平和公園であり、被爆者や高校生ら約70人が反戦への決意を新たにした。
 在外被爆者支援を訴えた「1の日座り込み」をきっかけに、2002年から毎年元旦に実施している。参加者は「平和な2019年を求める」などと記した横断幕を手に座り込み、長崎原爆がさく裂した午前11時2分に合わせて黙とうした。
 県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(78)は、昨年6月に米朝首脳会談が実現したことなどを踏まえ「これからどういう時代が来るか分からないが、私たちは絆を強くしながら運動を進めたい。憲法を守れるかどうか、この1年間の運動に関わっている」と力を込めた。
 高校生も約10人参加。第21代高校生平和大使で県立諫早高2年の山西咲和(さわ)さん(17)は「初心を忘れず、自分にできることは何か考えながら今年も頑張りたい」と話した。

核兵器廃絶を求め座り込む参加者=長崎市、平和公園

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