2019年はこの本を読め! 又吉直樹&加藤シゲアキがイチ押しの物書きを紹介!!

1月5日にフジテレビで放送の「タイプライターズ~物書きの世界~」(午前10:25、関東ローカル)は、“2019年はこの本を読め”と題して、MCの又吉直樹、加藤シゲアキらおなじみの“タイプライターズファミリー”がそれぞれ“イチ押しする物書き”を紹介する。

同番組は、片や芸人、片やアイドルながら、ともに小説を創作し作家としての顔も持つ又吉と加藤が、ゲストに作家を招き、その知られざる素顔や執筆の裏側を探求していくバラエティー。今回、又吉が推すのは、芸人の佐久間一行。佐久間は、2011年の「R-1ぐらんぷり」で優勝した、歌ネタやフリップ芸を得意とするピン芸人で、15年からツイッターに連日一コマ漫画を連載開始。文房具を主人公にし、仲間みんなで力を合わせて難局を乗り切ろうとするほのぼのとした作風が話題となり、17年に「ふでばこ君」として出版された。又吉より佐久間は3年先輩で、実は、又吉が直々に出版社に持ち込み推薦したことから書籍化されたというエピソードが明かされる。

一方、加藤は脚本家であり作家の伊藤ちひろ氏を紹介。伊藤氏は高校生の時に小説家を目指すも挫折し、その後、ボランティアで映画の美術・装飾スタッフとして働き、ドラマ「タスクフォース」で小道具スタッフとして参加した19歳の時に、行定勲監督に見いだされて脚本を書き始めたという経歴の持ち主だ。04年公開の映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の脚本も手がけ、大ヒットした。18年に10年の歳月をかけた初の小説「ひとりぼっちじゃない」を発表。コミュニケーションがうまくとれない歯科医のゆがんだ日常と、狂気の恋情を描いた。

そして、羽田圭介氏は乃木坂46・高山一実がイチ押しだと語る。高山は、アイドルを目指す女の子の10年間を描いた「トラペジウム」で初の長編小説を18年に発表。同じ“アイドルで物書き”である加藤が、高山の作家デビューの経緯や執筆法、影響を受けた作家など、小説家である高山の頭の中をのぞき見する。さらには、アイドル兼作家ゆえの悩みや葛藤にまで話題は及ぶ。

ほか、中村文則氏は、12年に雑誌「ダ・ヴィンチ」の連載「短歌ください」への投稿をきっかけに短歌を始め、16年に「夜にあやまってくれ」を発表、短歌集としては異例のベストセラーとなった歌人・鈴木晴香氏を推薦。そんな鈴木氏の、短歌集には珍しく女性をターゲットにした恋愛短歌を紹介しながら、言葉遣いの素晴らしさや歌に色気を感じる理由など、作品の魅力に迫っていく。

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