菊池雄星マリナーズへ! 最短3年・最大7年の変則契約

埼玉西武ライオンズからポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍を目指していた菊池雄星の移籍先が、大規模な球団再建に取り組み始めたマリナーズに決定した。日本時間1月1日に契約合意が報じられ、同3日に球団が正式に契約成立を発表。契約は最短で3年、最長で7年という変則的なものとなっているようだ。

マリナーズは菊池の契約に関する詳細を明らかにしておらず、「4年契約」と発表している。しかし、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、まず菊池には3年4300万ドルの契約が保証されており、4年目となる2022年は年俸1300万ドルの選手オプションになっているという。よって、菊池が希望すれば4年5600万ドルの契約を得られることになる。

ただし、この選手オプションは4年6600万ドルでの契約延長に置き換わる可能性もあるという。すると、最初の3年4300万ドル+追加の4年6600万ドルで7年1億900万ドルという長期大型契約となる(年平均1560万ドル)。また、3年目終了時点で菊池がオプション行使を望まず、球団も契約延長を望まなかった場合、菊池はフリーエージェントとなるようだ。

今オフのマリナーズは次々に主力選手を放出。ジェリー・ディポートGMは2020~2021年ごろに再びポストシーズンを狙える体制を整えることを目指しているようだが、菊池がその中で投手陣の中心的存在となることは間違いない。ディポートは菊池に対して「彼は現在と未来のマリナーズにインパクトを与えてくれる優秀な若手投手だ」と歓迎のコメントを残している。

今後、マリナーズの先発投手陣は昨季13勝のマルコ・ゴンザレスと菊池の両左腕が中心となっていくはずだ。今季はここにフェリックス・ヘルナンデス、マイク・リーク、ウェイド・ルブランが加わって先発ローテーションを形成することになるが、マイナーには今オフのトレードで獲得したジャスタス・シェフィールド、ジャスティン・ダン、エリック・スワンソンといった有望株たちが控えている。彼らが順調にステップアップを果たし、ゴンザレス&菊池を中心とする先発ローテーションに加わったとき、マリナーズの新たな黄金時代が幕を開けることになるかもしれない。その核となる存在として、菊池の活躍には大いに期待したい。

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