BMX女子選手が凱旋 寒川でイベント

 自転車女子BMXで躍進する寒川町出身の畠山紗英選手(19)=日体大1年=の凱旋(がいせん)イベントが5日、専用コース「パンプトラックさむかわ」(同町宮山)で開かれた。町が昨年10月に自治体の公共施設としてさむかわ中央公園に常設したコースで、BMXのイベントが開催されるのは初めて。子どもたちが出場するレースや畠山選手のデモンストレーションが行われ、会場は熱気にあふれた。

 畠山選手は2009年、わずか10歳で世界選手権の年代別クラスで優勝すると、17年には全日本選手権女子ジュニアで6連覇を達成。昨季からは世界トップライダーが集まる「エリートクラス」に参戦し、世界選手権では日本人最高の15位に入った。

 現在はスイスを拠点に練習しながら転戦しており、帰国するのは年2~3回という。生まれ育った寒川町でのイベントに、畠山選手は「まさかできると思っていなかった。感動した」と笑顔。専用コースで世界トップクラスの走りを見せると、参加者からは大きな拍手が湧いた。

 イベントでは、一般参加者がタイムを競うレースも開催。「小学1~2年生の部」で優勝した横須賀市立田戸小学校2年の清水亜子さん(8)は「ジャンプしたり、いろいろな技をやったりするのが楽しい。将来はオリンピックに出たい」と声を弾ませた。

 BMXは20年東京五輪で新種目として実施される。若手のホープとして注目を浴びる畠山選手はこの日、参加者を前に宣言した。

 「東京五輪に出るだけではなく、メダルを獲得して、また寒川に戻ってきたい」

凱旋イベントで疾走する畠山選手=寒川町宮山の「パンプトラックさむかわ」

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