「和牛甲子園」に出場 諫早農高の活躍期待 JAながさき県央が飼料贈る

 県立諫早農業高3年の4人が、今月17、18日に東京で開かれる「第2回和牛甲子園」(JA全農主催)に本県から初出場する。出場を前に、JAながさき県央(辻田勇次組合長)は、諫早市立石町の同校で飼料600キロの目録を贈り、“高校牛児(ぎゅうじ)”の活躍に期待を寄せた。
 和牛甲子園は、和牛を肥育している高校生の就農意欲を高め、未来の担い手同士のネットワークづくりを目的に昨年から開催。今回、全国11県23校から和牛28頭が出品され、枝肉の肉質と肥育技術の内容を競う。
 同校から出場する4人は動物科学科大動物コースの荒木正平さん、坂口介斗さん、松崎竜太さん、冨永ひなたさん。出品する黒毛和種の「けいた」(雌)は2016年1月に誕生。繁殖用母牛だったが受胎せず、18年1月から肉用牛として肥育。4人は、日々の健康観察や牛舎の衛生環境に細心の注意を払い、温かく成長を見守ってきた。
 同校で先月25日、目録を贈った辻田組合長は「将来の和牛農家の担い手として、本県の農業発展や『長崎和牛』の知名度アップにつなげる機会にしてほしい」とあいさつ。荒木さんは「全国の牛が好きな生徒と交流し、情報交換したい。将来は長崎和牛育成に力を注ぎたい」と礼を述べた。飼料は、同校農場で肥育している子牛や母牛に与えられる。

和牛甲子園に初出場する諫早農高生に飼料目録を贈る辻田組合長=諫早市立石町、諫早農高

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