メッツが1対3のトレードで好守のセンター・ブロクストン獲得

日本時間1月6日、メッツはボビー・ワール、アダム・ヒル、フェリックス・バレーリオの3選手をブリュワーズへ放出して好守のセンター、キーオン・ブロクストンを獲得するトレードが成立したことを発表した。2017年に20本塁打を放ち、昨季はセンターで好守を見せたブロクストンだが、すでにマイナー・オプションが切れており、ブリュワーズは処遇に頭を悩ませていた。メッツのブロディ・バンワグネンGMは「キーオンは外野守備、走塁、打撃の各部門で試合にインパクトを与えられるダイナミックなアスリートだ」と活躍に期待を寄せている。

現在28歳のブロクストンは、2017年に自己最多の143試合に出場して打率.220、OPS.719ながら20本塁打、21盗塁をマーク。持ち味の「パワー&スピード」をアピールし、レギュラー定着に大きく前進したかに見えた。しかし、昨季はロレンゾ・ケインとクリスチャン・イェリッチの加入もあって出場機会が激減。わずか51試合の出場で打率.179、4本塁打、5盗塁、OPS.691という寂しいシーズンに終わった。

ただし、センターの守備では各指標を大きく向上させており、出場機会の少なさを考えると守備防御点+13(センターで+11、ライトで+2)というのは驚異的な数字である。メッツではフアン・ラガレスとの併用が濃厚だが、ラガレス&ブロクストンの「センター・コンビ」は守備力だけを見ればメジャートップクラスと言っても過言ではないだろう。

ブリュワーズへ移籍するワールは26歳のリリーフ右腕。昨季はメッツで7試合に登板して防御率10.13に終わり、通算でも14試合で防御率6.92にとどまっている。ヒルは21歳の右腕で、昨年のドラフト4巡目指名を受けてメッツに入団。バレーリオは昨季ドミニカ共和国のサマーリーグでプレイしていた18歳の内野手だ。

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