2基のやぐら 炎上げ 諫早・高来「どんど焼き」 新年の風物詩 1年の無病息災祈る

 正月飾りや書き初めなどを持ち寄って燃やす新年の風物詩「どんど焼き」が5日、長崎県諫早市高来町の自然干陸地フラワーゾーンであった。約400人が、燃え上がる炎に1年の無病息災などを祈った。

 伝統文化を継承し、子どもたちの郷土愛を育もうと、地元の自治会などでつくる「どんど焼き伝承会」(成瀬惇朗代表)が毎年開催。高さ約10メートルと約8メートルの2基の竹製やぐらは、同会が昨年12月に同町の山から切り出して組み上げ、同市立高来西小の児童が書いた「平成」「家族」「絆」などの半紙を張った。

 神事後、地元の消防団員らが見守る中、同校の亥(い)年生まれの児童が点火すると、巨大な火柱が勢い良くやぐらを包み込み、「パン」と竹のはぜる音が響き渡った。

 同校4年の瓶田誠向君(10)は「音がすごい迫力。サッカーがうまくなるよう頑張ると炎に誓った」と話した。

勢い良く燃え上がるやぐら=諫早市高来町

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