七草がゆ振る舞い 無病息災願って

 1年間の無病息災を願い、長崎市上西山町の諏訪神社で7日、「七草がゆ」が約千人の参拝客に振る舞われた。
 春に芽吹く若菜を1月7日の朝に食べ、邪気を払い元気づける風習。正月の食べ過ぎで疲れた胃を休める意味もある。
 境内には、午前9時の配膳前から、約200人以上が列を作った。奉納米約15キロと県産の七草を使い、心待ちにする参拝客の前で、巫女(みこ)らが大鍋で炊いた。千人分用意した七草がゆは約1時間半で配り終えた。
 佐世保市宇久町の大正琴講師、西村僖子さん(80)は「風邪をひかずに元気に過ごせそう。大正琴の講師をこれからも続けたい」と話し、長崎市本原町の主婦、竹下裕美子さん(46)は「寒かったのでありがたい。無事に過ごせたらいいな」と笑った。

温かい七草がゆを食べる参拝者=諏訪神社

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