防災への士気高め 長崎市消防出初め式

 新春恒例の長崎市消防出初め式が7日、市内であり、市消防局や消防団などの関係者約3000人が災害のないまちを目指し、防災への士気を高めた。
 市民会館(魚の町)であった式典で、田上富久市長は、昨年発生した西日本豪雨などに触れながら「自然災害の脅威と災害に対する備えの大切さを痛感している」と強調。消防団員らに「引き続き安全で安心なまちづくりの推進に協力を」と呼び掛けた。防火・防災に長年尽力した個人・団体の表彰もあった。
 式典後、長崎水辺の森公園(常盤町)に移り、多くの市民が見守る中、消防団が分団ごとに力強く行進。岸壁にずらりと並んだ32台の消防車が長崎港に一斉放水した。
 市消防局によると、管内(同市と西彼長与、時津両町)で昨年発生した火災は106件(速報値)。出火原因は「たき火」「電気器具・配線」「たばこ」などが多かった。

長崎港に向かって一斉放水する消防団員=長崎市

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