認知症の患者や家族交流 平戸に初の「カフェ」 基礎知識学ぶ

 認知症の人や家族が安心して暮らせる町へ市民の理解を深める長崎県平戸市初のカフェが同市生月町の「和(わ)く話(わ)く交流館」などで開かれている。
 市の委託事業で、同町のカフェは高齢者介護施設を展開する「いなほグループ」が昨年11月から始めた。認知症の人への接し方など基礎知識を学ぶほか、予防のための軽い運動なども体験。「地域がつながる場所に」と地元の店主らも参加する。
 第2回は昨年12月21日にあり、約40人が参加。塚本吉弘代表(41)が講師を務め、体験のすべてを忘れる認知症と、ヒントがあれば思い出す物忘れの違いなどを説明。脳を活性化させる両手を使ったトレーニングや、升目の上を決められたパターンで動く健康運動「スクエアステップ」にも挑戦した。
 塚本代表は「地域の関係性をより深め、生月が認知症になっても生活できる場にしたい」と話した。
 カフェの参加費は200円(保険料、ドリンク代込み)で、毎月第3水曜の午後1時から開催。次回は認知症の原因について学ぶ。塚本代表(電090・5489・6901)。カフェは岩の上町の「デイサービスセンターとかじん」(電0950・23・3388)でも実施している。

両手を使ったトレーニングに挑戦する参加者=平戸市生月町

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