エゴマ油販売で地域おこし 遊休農地活用、来月末に100本 対馬のボランティア団体

 長崎県対馬市上県町佐須奈地区のボランティア団体「もやいの会佐須奈」が地元の遊休農地を使ってエゴマを栽培し、地域おこしに向けたエゴマ油の販売を目指している。
 エゴマは東南アジア原産でシソ科。エゴマ油は、中性脂肪の合成を抑える効果や代謝を上げる効果が期待できるとテレビで紹介されるなど注目されている。
 会は佐須奈地区の60~70代を中心とする59人で構成。2012年から高齢者の見守り活動などをしている。エゴマ栽培は、遊休農地を活用して住民の健康促進や生きがいづくりに役立てようと17年から取り組む。
 18年は、島根県の栽培先進地を視察。遊休農地だった約30アールの畑で5月に種をまき、11月に約60キロを収穫した。搾油や瓶詰めは専門業者に依頼しており、2月末ごろには105グラム入りの瓶で約100本分のエゴマ油が仕上がる予定。届き次第、1本2千円で販売し、収益は活動費に充てる。
 日高光博代表(74)は「会員でない住民も作業に加わるなど、コミュニティーづくりにつながった。地域の健康づくりに向け、対馬全体に栽培法を広めることができたら」と話している。問い合わせは日高代表(電090・9595・9189)。

遊休農地で栽培したエゴマから作ったエゴマ油などを手にする日高さん

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