4年連続入賞へ全力 長崎県チーム 全国都道府県対抗女子駅伝

 第37回全国都道府県対抗女子駅伝大会は13日、京都市の西京極陸上競技場発着コース(9区間42・195キロ)で行われる。中学生から一般までの選手で編成した各都道府県代表47チームが、新春の都大路で郷土のたすきをつなぐ。長崎県は昨年、チーム最高タイムとなる2時間16分42秒で3位に入り、12年ぶりの“表彰台”に立った。今年もその銅メダルメンバーが多く残り、4年連続入賞を射程に捉えている。
 最も安定しているのは、エース廣中をはじめとする高校生。廣中は桜が原中3年時から3年連続区間賞の力走でチームの入賞に貢献してきた。年末の全国高校駅伝も1区(6キロ)で歴代3位となる19分1秒の快走を披露。「高校生活の集大成として、自分ができる最高の走りをして、日ごろお世話になっている人や長崎に恩返ししたい」と意気込んでいる。
 廣中に加え、平岡、弟子丸の諫早高勢も仕上がり上々。昨年の全国高校駅伝出場を逃した悔しさをバネに、この舞台へ懸けてきた。高校生とともに中学生も年末年始の合宿に参加。上り調子の藤丸、昨年の3位メンバーの川口、2年時に全国中学駅伝を経験した角町を中心に、それぞれいい状態で本番を迎えそうだ。
 一般は昨夏のジャカルタ・アジア大会女子マラソン銀メダリストの野上を擁する。2年連続でアンカーの9区(10キロ)を務める予定で、昨年は区間6位の好走を見せた。主将も務める大黒柱は「どの順位でたすきをもらっても、対応してチームに貢献したい。ゴール後にみんなで笑えるように走りで引っ張る」と頼もしい。
 大学1年の柴原は昨年10月の全日本大学女子駅伝で2区(5・6キロ)区間4位と健闘。思い入れのある今大会に照準を合わせてきた。懸念材料は体調に不安が残る実業団勢。各選手の状態を直前まで見極めて、オーダーを決定する予定だ。
 指揮を執って4年目の藤永監督は「平成最後の大会。県民の皆さんに元気を届ける走りをしてほしい」と後輩たちの奮起に期待を寄せている。

■メンバー表
 監 督 藤永 佳子(諫早高教)
 コーチ 山本 聖子(十八銀行)
  〃  北村 奈夕(時津中教)
      =◎印は主将=
  選 手  年齢   所 属 
◎野上 恵子 33 十八銀行
 森 智香子 26 積水化学
 山崎なず菜 23 十八銀行
 森林 未来 19 デンソー
 柴原 佑紀 19 東農大1年
 廣中璃梨佳 18 長崎商高3年
 平岡 美紀 18 諫早高3年
 濱添 麻那 17 長崎商高2年
 弟子丸小春 17 諫早高2年
 北原 芽依 17 長崎女高2年
 川口 幸奈 15 諫高付中3年
 角町友芽梨 15 長大付中3年
 渡邊  陽 14 諫早中2年
 藤丸  結 13 玖島中2年

年末年始の合宿でチーム力を高める中高生=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

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