日本海の収束帯と大雪

シベリアから南下する寒気は、日本海から熱と水蒸気の補給を受けて下層から不安定となり、積乱雲が発達します。
この寒気が北朝鮮北部の白頭山等によって強制的に二分されると、それが合流する場所では、積乱雲が特に発達します。日本海寒帯気団収束帯と呼ばれ、収束帯がかかる日本海側の地方では、強雪や雷などの激しい現象が起きることがあります。また、寒気が非常に強い場合は、低い山地を乗り越え、名古屋など大平洋側の地方にも大雪を降らせることがあります。
現在、強い寒気の南下で、日本海西部には収束帯ができ、これがかかる北陸地方を中心に、8日夜から9日にかけて大雪の可能性があります。

気象予報士・饒村 曜

画像について:風と雨・雪の分布予報(1月8日午後9時の予報)

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