断念農地5割再開へ えびの長江川白濁

 霧島連山・硫黄山(1317メートル)の噴火後にえびの市の長江川が白濁し、一部の農家が昨季の稲作を断念した問題で、市は9日、水質が改善している川内川流域の堂本地区で稲作を再開する方針を明らかにした。これに伴い、昨季、作付けを断念した農地269ヘクタールの37・5%に当たる101ヘクタールで、白濁対策の施設整備などにより、4月末から農業用水の利用が可能になる。同地区以外にも代替水源を活用して今季の取水が見込める農地が38ヘクタールあるため、合計すると昨季断念した農地の51・7%に当たる最大139ヘクタールで稲作が再開できる見通し。

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