川崎市川崎区の川崎競輪場で9日、川崎地区消防出初め式が行われた。川崎消防署や消防団などから計182人が参加し、はしご乗りの妙技や一斉放水が披露され、集まった市民らの防災意識を高めた。
あいさつに立った福田紀彦市長は「昨年は自然災害が多く発生し、地域防災力への市民の関心が高まっている。安全と安心の確保に向け、取り組んでいきたい」と述べた。
カラーガード隊や消防団員、消防車両の行進に続き、川崎古式消防記念会が伝統のまとい振り込みやはしご乗りを実演。高さ約7メートルのはしごの上で、体を横にせり出したり、逆立ちしたりする技を次々と決めると、会場から「すごい」と歓声が上がった。
消防団員が高さ19メートルの照明タワーに向け、迫力の一斉放水を行い、式を締めくくった。出初め式は市内8地区で行われており、ことしは川崎地区が代表会場となった。