大矢清川村長死去 貫いた「村民第一」

◆3期目半ば、病気悪化

 神奈川県清川村の大矢明夫(おおや・あきお)村長=同村煤ケ谷=が8日午後、病気のため自宅で死去した。71歳。同村出身。現在3期目で、任期満了が2月28日だった。通夜は15日午後6時から、告別式は16日午前10時半から、厚木市水引2の9の2、JAあつぎ第2グリーンホールで。喪主は妻恵美子(えみこ)さん、葬儀委員長は岸直保副村長。同村が9日明らかにした。

 大矢村長は昨年1月ごろから体調が悪化。病名を公表していなかったが、通院や入退院を繰り返しながら執務に当たり、次期村長選(2月12日告示、17日投開票)に立候補しない意向を表明していた。8日から岸副村長が職務代理者を務めている。

 大矢村長は1966年に同村に入庁し、助役などを経て2007年の村長選で初当選した。豊富な行政経験や人脈を生かし、道の駅の整備をはじめ、観光振興や移住・定住促進などに力を入れてきた。14年から2年半にわたり、県町村会会長も務めた。

 黒岩祐治知事は9日、「任期を全うしようと懸命に闘病されてこられたところであり、残念でならない。ご生前のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します」とするコメントを出した。

「きよかわくらし応援館」のオープンを祝う式典に出席した大矢村長=2018年3月、清川村煤ケ谷

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