鱒料理が味わえる「高原」=避暑地カンポス・ド・ジョルダン

高原レストランの外観(提供写真)

 「昨晩サンパウロは30度の熱帯夜だったそうですが、カンポスは12度でしたよ」――標高1600メートルもあり、「ブラジルのスイス」と名高い避暑地サンパウロ州カンポス・ド・ジョルダン市。そこにある日本食レストラン「高原」(Trav. Isola Orsi, 47)の店主安永マユミさんが8日、来社してそう語った。
 現在、同市にある日本食レストランは3軒と言われており、中でも同地には州立鱒養殖試験場があることから、珍しい日本料理を味わえることで有名だ。

キャビア鱒の鉄火巻き(提供写真)

 たとえば、イクラのような「キャビア鱒」。ほかに普通の鱒は白身だが、特別に桜色をした刺身も味わえる。「ブラジル風鱒焼」なども。
 同店では豆腐や餃子なども全て手作り。焼きそば、ラーメン、天ぷらなどの定番料理はもちろん、スキヤキや鍋など冬でも楽しめる101種類の豊富なメニューが用意されている。夏場の夜は外でバーデンバーデンの生ビールを楽しむこともできる。
 店主の安永マユミさんは「避暑やクラシックイベントの折にカンポスを訪れた際は、ぜひお寄り下さい」と来店を呼びかけた。問い合わせは同店(12・3663・1914)まで。

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 「海軍カレー」は現在、海上自衛隊に引き継がれて、正式には「海上自衛隊カレー」と呼ばれる。海上自衛隊で作られるカレーは、各艦船・各部隊で独自の秘伝レシピを持つ。以前日本のテレビで紹介された内容によれば、国家機密と精密機器だらけの艦船のために調理は大変だそう。「火を使わず、音もたてない」、「香味野菜を4時間煮込む」などの調理方法が紹介されていた。そんな中でも栄養補給、体力の維持増進にも配慮され、現代まで伝わる海軍カレー。ぜひ広島県人会に行って、その雰囲気を味わってみたら。

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