生後7カ月の乳児死亡、暴行原因か 傷害致死容疑で父逮捕

 厚木市の自宅で2016年12月、生後1カ月の長男に暴行を加え、約6カ月後に死なせたとして、県警は10日、傷害致死の疑いで、県内に住む父親(26)を逮捕した。県警は、暴行を受けた長男が脳に重い障害を負った結果、死亡したとみて、詳しい経緯を調べている。

 

 捜査関係者によると、父親は16年12月中旬、厚木市の自宅で、長男に暴行を加えた疑いが持たれている。当時は父親と母親、長男の3人暮らしだった。

 長男は父母の知人が運転する車で市内の病院に運ばれ、目立った外傷は確認されなかったものの、頭蓋内に出血が見つかり、横浜市内の小児総合病院に入院。脳が萎縮する障害を負うなど重篤な状態に陥ったが、症状が安定したため、17年3月に退院した。

 退院後に厚木市内の親族宅にいた長男と父母は、17年6月に横浜市旭区のアパートに転居。長男は直後の同月中旬、容体が悪化したとして病院に搬送され、生後7カ月で死亡した。

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