甘い香りに海の幸 旬の魅力満開 のもざき水仙まつり

 約1000万本のニホンスイセンが咲き誇る「のもざき水仙まつり」が長崎市野母町の「水仙の里」で開催されている。27日までの期間中、地区内の飲食店は地元の海の幸を使った特別メニューを提供。実行委員会は「スイセンやおいしい食べ物、温泉を楽しみ、リフレッシュしてほしい」と来場を呼び掛けている。
 実行委によると、スイセンは10日現在、満開で、一帯に甘い香りを漂わせている。見頃は20日ごろまで。昨年は県内外から約3万人が訪れた。
 地元の海産物を求める来場客が多いため、4年前から特別メニューを提供している。今年は10店舗が協力し、タチウオやアワビなど野母崎の食材を使う定食や海鮮丼などを考案した。
 このうち「割烹 大樹の海」(同市脇岬町)は「アジフライ&刺身定食」(1600円)を提供する。アジフライは、アジの骨を焼いて煮詰めたしょうゆベースのオリジナルたれなどで味わう。刺し身は、ヒラメやブリなどその日の朝に地区で水揚げされた魚を中心に盛る。店主の峰竜一さん(54)は「自慢のアジフライができた。野母崎の売りの新鮮な魚料理を食べに来てほしい」とPRする。
 会場では、土日と祝日は数量限定でスイセンの花束を配る。問い合わせは実行委(電095・893・1111)。

ほのかな香りを放ち見頃を迎えたスイセン=長崎市、水仙の里

© 株式会社長崎新聞社