1月のマーケットもスタートして1週間以上が経過し、いくつかの注目すべき取引も行われている。
経済規模が拡大するサッカー界の中で、選手の価値は年々増加しており、その取引で動く額もうなぎのぼりである。
今回は2018年中に行われたサッカー選手の取引の中で、最も大きな移籍金が払われた15のケースを見ていこう。
15位:マウコン(ボルドー→バルセロナ)
移籍金:3650万ポンド(46.9億円)
もう既に退団の噂が流れているマウコン。中国やヨーロッパのクラブからオファーがあるというが…。とはいえこれだけの移籍金を支払っての獲得だったのだから、バルセロナもそう簡単には手放したくはないだろう。
14位:ヴィニシウス・ジュニオール(フラメンゴ→レアル・マドリー)
移籍金:3870万ポンド(49.7億円)
13位:ファビーニョ(モナコ→リヴァプール)
移籍金:3900万ポンド(50.1億円)
今のレアル・マドリーで一番賞賛に値するプレーをしているのは誰かと言われれば、おそらくヴィニシウス・ジュニオールだ。18歳で加入した「NEXTネイマール」はトップチームでも存在感を発揮している。
リヴァプールでなかなか出番を得ることが出来なかったファビーニョも、冬になってようやく力を発揮。ついにユルゲン・クロップ監督の信頼を手にしたようだ。
12位:フレッジ(シャフタール→マンチェスター・ユナイテッド)
移籍金:4700万ポンド(60.4億円)
11位:ナビ・ケイタ(RBライプツィヒ→リヴァプール)
移籍金:4800万ポンド(61.7億円)
マンチェスター・ユナイテッドが新しい守備的MFとして獲得したフレッジは、マンチェスター・シティのグアルディオラ監督も獲得を熱望していたと言われるが、プレミアリーグへの適応に苦しみ、未だ本領発揮には至っていない。この投資の元が取れるのはいつになるか…。
ナビ・ケイタも意外にリヴァプールではやや苦戦中。それなりにプレーはしているが、それほどこの価格に見合った活躍ができているかと言えば…難しいところだ。今後に期待である。
10位:トマ・レマール(モナコ→アトレティコ・マドリー)
移籍金:5270万ポンド(67.7億円)
9位:ピエール=エメリク・オーバメヤング(ドルトムント→アーセナル)
移籍金:6400万ポンド(72億円)
モナコを支えていた左利きのテクニカルなMFレマールは、多くのビッグクラブから狙われていたものの、選んだ移籍先はアトレティコ・マドリーだった。まだスペインでは100%才能を発揮しているとは言えないが…。
世界屈指の快速FWオーバメヤングはアーセナルでもさすがの活躍。ウナイ・エメリ新監督の下でアレクサンドル・ラカゼットとともに前線を支えている。
7位:ジョルジーニョ(ナポリ→チェルシー)
移籍金:5700万ポンド(73.3億円)
7位:エメリク・ラポルト(アスレティック・ビルバオ→マンチェスター・シティ)
移籍金:5700万ポンド(73.3億円)
チェルシー新監督に就任したマウリツィオ・サッリに連れられて、ナポリからやってきたプレーメーカーがジョルジーニョだ。まさに哲学を体現するタレントであり、いきなり重要な存在に。
ラポルトもマンチェスター・シティ加入は冬という難しいタイミングだったが、まさに望まれていたタレントという能力を発揮し、すぐにチームに馴染んでみせた。代表には呼ばれないが…。
6位:リヤド・マフレズ(レスター→マンチェスター・シティ)
移籍金:6000万ポンド(77.1億円)
5位:アリソン(ローマ→リヴァプール)
移籍金:6680万ポンド(85.9億円)
ついにレスターからのステップアップに成功したマフレズが2018年の6位。とは言えこの額は歴代でもトップクラスのものなのだが、それが6位になるとは…いやはや大きなお金が動くようになったものだ。
そしてゴールキーパーとして異例なお金が支払われたのがアリソン。この際には大きな驚きとなり、当時のGK移籍金記録も更新したわけだが、その後にサプライズが…。
4位:ケパ・アリサバラガ(アスレティック・ビルバオ→チェルシー)
移籍金:7100万ポンド(91.3億円)
3位:フィルヒル・ファン・ダイク(サウサンプトン→リヴァプール)
移籍金:7500万ポンド(96.4億円)
GKとしての世界記録を更新したケパ・アリサバラガ。彼にこの額を出すのか?という批判もあったが、チェルシーでのプレーを見ればその価値はあったとしか言いようがないだろう。
その点はファン・ダイクも同じだ。彼もセンターバックの世界記録を更新したが、この額が高かったと思うリヴァプールのファンは一人もいないはずだ。
2位:クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー→ユヴェントス)
移籍金:9920万ポンド(127.5億円)
1位:フィリペ・コウチーニョ(リヴァプール→バルセロナ)
移籍金:1億4200万ポンド(182.5億円)
一位と二位はもちろんこの二人だ。
クリスティアーノ・ロナウドは33歳でこの金額ということで各所から賛否両論だったが、ビジネスとしては大成功、選手としてもセリエAで活躍しており、これでチャンピオンズリーグを勝とうものなら…。
一方フィリペ・コウチーニョはまだバルセロナでリヴァプール時代ほどのインパクトは残せていない。ただ出場すれば効果的な動きを見せられているだけに、またチャンスは巡ってくるはずだ。