メッツがラウリーと2年契約へ カノーらと強力内野陣を形成

関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、メッツはフリーエージェントの二塁手、ジェッド・ラウリーと2年2000万ドルで契約合意に至ったようだ。昨季のラウリーは34歳にして自己ベストのシーズンを過ごし、オールスター・ゲームに初選出されただけでなく、アスレチックスのポストシーズン進出にも大きく貢献。なお、ラウリーは今オフ、メッツのGMに就任したブロディ・バンワグネン(元代理人)の元顧客だった。

昨季のラウリーは、アスレチックスで157試合に出場して打率.267、23本塁打、99打点、OPS.801の好成績をマーク。総合指標WAR(FanGraphs版)では4.9をマークしたが、これは二塁手に限ればカブスのハビアー・バイエズ(5.3)、ロイヤルズのウィット・メリーフィールド(5.2)に次いでメジャー全体で3番目の数字だった。

ここ数年は主に二塁手としてプレイしてきたラウリーだが、メッツはすでにメジャーを代表する二塁手であるロビンソン・カノーを獲得しており、ラウリーがカノーを押しのけて二塁を守る可能性は低いと見られる。現地の報道によると、ラウリーにはカノーの休養時に二塁、トッド・フレイジャーの休養時に三塁、そしてフルシーズンの経験が1年しかないアメッド・ロサリオのサポート役として遊撃を守るような「スーパー・ユーティリティ」としての活躍が期待されているようだ。

ただし、メッツには確固たる正一塁手がおらず、有望株のピーター・アロンゾがメジャー定着を果たすまでの間は、フレイジャーを三塁から一塁へ回し、ラウリーが正三塁手として起用されるパターンも考えられる。いずれにしても、ラウリーがここ数年のように二塁に固定される可能性はゼロに等しく、三塁を中心に二塁、遊撃など複数のポジションを守りながら、自慢の好打を生かしてチームに貢献していくことになりそうだ。

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