町田樹さんが日本氷上スポーツ学会設立記念講演に登壇

町田樹さんが日本氷上スポーツ学会設立記念講演に登壇

スケート競技、アイスホッケー競技、ソリ競技、カーリングなど、氷上で⾏われる幅広いスポーツを対象に、研究を通じて、日本の氷上スポーツのさらなる発展をうながす「日本氷上スポーツ学会」が設立されました。その設立総会・設立記念講演会が、1月4日に栃木・日光市総合会館ホールで行われ、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科・博士後期課程に所属し、法政大学・慶應義塾大学非常勤講師も務める町田樹さんが、講演を行いました。

設立総会の後、正午過ぎから行われた講演会。少し緊張した面持ちで登壇した町田さんは、「皆さま、明けましておめでとうございます。本年も皆さまにとって実り多き1年になりますよう、心から願っております」と聴講者にあいさつし、次に「この度は氷上スポーツ学会の設立、誠におめでとうございます。氷上スポーツの研究に取り組む研究者として、このような学会が設立されましたことを大変うれしく思います。私自身、研究者としてはまだまだ駆け出しの身分であるにもかかわらず、今回、学会の設立を記念するこの大事な講演会のスピーカーという大役を賜りましたことを、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます」と喜びと感謝の思いを伝えました。

今回の講演テーマは「氷上スポーツを未来へ繋ぐ」。町田さんは「平成も残りわずかとなりました。自分が子どもの頃と今を比べると、世の中いろいろなことが様変わりしたとしみじみ感じます。例えば携帯電話一つを取ってみても、武骨で電話の機能しかなかったものが、今や手の中にパソコンが収まるスマートフォンへと進化しました」と身近な話題から話を振り、「氷上スポーツ界もまた、平成という時代の流れとともに大きく変わってきました」と本題へ。コンパルソリーフィギュアの廃止、採点方法の変化、日本選手の台頭、競技力の向上に伴う競技人気の高まり……時の流れとともに発展し、今まさに隆盛を迎えているとされる日本のフィギュアスケートですが、町田さんはそれはあくまでも一面でしかないと話します。

スクリーンに映し出されたのは、全国のスケートリンクの設置状況やスケート指導者の人口、スケート競技者の人口と年齢などのさまざまなデータ。そこから見えてくるのは、メディアやマネジメントなどの産業が肥大化し、教育や環境といった競技を支える基盤が脆弱であるという、不安定なフィギュアスケート界の実態でした。

時にユーモアを交えながら、聴講者一人一人に語りかけるように演述した町田さん。フィギュアスケートの未来を思い、学会のこれからに期待する内容は、まさに設立記念講演にふさわしいものでした。

日本氷上スポーツ学会では、今後も一般参加可能なイベントを開催予定。また、氷上スポーツに関心のある方なら誰でも加入できる、賛助会員(個人・団体)及び購読会員も募集中とのことですので、ぜひ公式HPをご確認ください。

また、この町田さんの講演の一部は、「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」(テレビ東京系)で放送予定! 放送日などは、公式ツイッター( @tvtokyo_figure)をチェックしてください!

<関連情報>


【日本氷上スポーツ学会】
https://jasiss.jp/

<番組情報>


「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」
テレビ東京系
月~金曜 午後11:58~深夜0:12
土曜 午後11:00~11:55
日曜 午後10:54~11:30
https://www.tv-tokyo.co.jp/sportswatcher/

<雑誌情報>


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