ブルージェイズがリリーフ右腕・フェルプスと1年契約へ

MLB公式サイトのマーク・フェインサンドによると、ブルージェイズはフリーエージェントのリリーフ右腕、デービッド・フェルプスと1年250万ドルで契約合意に至ったようだ。この契約には2020年の球団オプションが含まれており、今季の登板試合数と完了数に応じて年俸が100万ドルから800万ドルの間で変動するという。トミー・ジョン手術からの復活を目指すリリーフ右腕の事情に合わせた形の契約になったと言えそうだ。

現在32歳のフェルプスは、ヤンキース時代に先発とリリーフを兼任する「スイングマン」として活躍し、2012年からの3年間で15勝をマーク。2015年にマーリンズへ移籍すると、2016年からはほとんどリリーフに専念するようになり、この年は自己最多の64試合に登板して7勝6敗、4セーブ、25ホールド、防御率2.28の好成績をマークした。翌2017年はシーズン途中でマーリンズからマリナーズへ移籍したが、2球団合計で54試合に登板して4勝5敗、21ホールド、防御率3.40とまずまずの活躍。しかし、マリナーズとの契約最終年となった昨季はトミー・ジョン手術により全休し、今季が復活を目指すシーズンとなる。

2020年の年俸は、フェルプスが今季30登板未満に終わった場合に100万ドルとなり、30~39登板で300万ドル、40~49登板で500万ドル、50試合以上に登板すると700万ドルとなる。また、50試合以上に登板したうえで40試合以上の完了を記録した場合、年俸はさらに上昇して800万ドルとなるようだ。2020年の年俸に関する条件設定を見る限り、ブルージェイズはフェルプスをクローザーとして起用することも検討していると見られる。現時点でのクローザー最有力候補はケン・ジャイルズだが、フェルプスが防御率2.28、奪三振率11.84をマークした2016年のような輝きを取り戻せば、クローザーの座を奪取する可能性もありそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.