2人死亡、無理心中か 綾瀬のアパート、1人重傷

 4日午前1時ごろ、綾瀬市大上5丁目のアパート一室で、この部屋に住む男性(67)ら家族の男性3人が血を流して倒れているのを、通報を受けて駆け付けた大和署員が発見した。3人は腹部を中心に複数の刺し傷と切り傷があり、うち男性と次男さん(40)が死亡、三男(37)が病院に搬送された。

 同署によると、同0時15分ごろ、三男とみられる男性から「父と兄を殺した。自分も死ぬ」と同署に通報があった。同署は無理心中とみて、三男の容体の回復を待って殺人容疑で事情を聴く方針。三男は意識はあるが、受け答えができない重傷という。2人については、7日に司法解剖して死因を調べる。

 同署によると、通報を受けて署員が駆け付けたところ、郵便受けの隙間から台所でうつぶせで倒れている男性を発見。隣室で、あおむけと横向きで倒れている次男さんと三男が見つかった。ドアは施錠されており、室内から血痕が付着した刃物1本が見つかった。3人は同居していたとみられる。現場は、相鉄線さがみ野駅から南方に約1キロの住宅街。

© 株式会社神奈川新聞社