小田原市の消防出初め式が11日、小田原城址公園(同市城内)などで行われた。消防署や消防団、企業や工場の自衛消防隊など約870人が参加、火災や災害のない1年を願った。
幼年消防クラブの演技や消防車両37台による分列行進、120年以上の歴史がある小田原鳶(とび)職組合によるはしご乗りなどが披露された。消防団22分団などがお堀に向けて迫力ある一斉放水を行うと、アーチ状の虹が出現。見物客らは歓声を上げ、熱心にカメラを向けていた。
開成町の主婦徳岡なおさん(34)は「子どもに火災予防について教える良いきっかけになった」と笑顔を見せた。
小田原市内では9日に5人が死傷する住宅火災が発生。市消防本部警防計画課の担当者は「空気が乾燥しており、たばこや暖房器具など火を使った際は確実に消火を確認してほしい」と呼び掛けている。
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/456564914878235745/origin_1.jpg)